発達障害の診断があるお子さま、あるいは発達特性(グレーゾーンを含む)のあるお子さまの学習支援では、「どこに頼めばいいのか」以上に「誰に見てもらうか」が悩ましいところです。集団塾では難しかった、けれど家庭教師なら合うのだろうか——判断材料が少ないまま迷ってしまう方は少なくありません。
今回、発達特性のあるお子さまに家庭教師をつけた経験のある保護者200名に、選んだ理由・先生選びの基準・実際に合った指導方法を聞きました。合う・合わないを分けていたのは、意外な要素でした。
調査の概要
| 調査対象 | 発達障害の診断がある、または発達特性(グレーゾーンを含む)のあるお子さまに家庭教師をつけた経験がある全国の保護者(小学生〜高校生のお子さまをお持ちの30〜50代女性) |
|---|---|
| 有効回答数 | 200名 |
| 調査時期 | 2026年9月 |
| 調査方法 | インターネットアンケート(当社調べ) |
| 集計 | 各設問の無回答を除いた有効回答を母数とする |
① 選んだ理由は「特性を理解してくれる先生を探して」が最多
| 特性に理解のある先生に教えてほしかった | 33.0% |
|---|---|
| 集団指導(塾)が合わなかった | 21.5% |
| 個別のペースで学習させたかった | 18.5% |
| 不登校・行き渋りがあった | 14.5% |
| 学校の授業についていけていなかった | 12.5% |
1位は「特性に理解のある先生に教えてほしかった」(33.0%)。ただ注目したいのは、2位以下に「集団が合わなかった」「個別のペースで」「不登校・行き渋り」が並ぶことです。学習の遅れそのものより、学ぶ「環境」を変えたくて家庭教師にたどり着いている——そんな入口の姿が見えてきます。
② 7割が「良い変化があった」と回答
| やや良い変化があった | 45.5% |
|---|---|
| とても良い変化があった | 26.5% |
| あまり変化を感じなかった | 20.0% |
| 合わなかった・辞めた | 8.0% |
「とても」+「やや」で72.0%が良い変化を実感。ただし「あまり変化を感じなかった」20.0%、「合わなかった・辞めた」8.0%も確かに存在します。家庭教師にすれば必ずうまくいく、というわけではない——この3割弱をどう減らすかが、先生選びの実質的なテーマになります。
③ 先生選びで見ているのは「理解」と「相性」
| 発達障害・特性への理解や指導経験 | 56.0% |
|---|---|
| 子どもとの相性・コミュニケーション | 51.3% |
| 保護者との情報共有・連携のしやすさ | 39.9% |
| 会社側のサポート体制 | 15.5% |
| 指導ペースの柔軟さ | 13.5% |
「特性への理解や指導経験」(56.0%)と「相性」(51.3%)がほぼ並びます。3位の「保護者との情報共有・連携のしやすさ」(39.9%)も見逃せません。家庭・学校・先生の三者で足並みをそろえたいという保護者の実感が表れています。
④ 分かれ目は「指導スタイル」だった
ここが今回の調査で最もはっきり出た点です。良い変化を感じた層と、そうでなかった層とで、挙がった指導方法の顔ぶれが入れ替わりました。
| 指導方法 | 良い変化あり群 | 変化なし・辞めた群 |
|---|---|---|
| 褒めて伸ばす・肯定型の指導 | 54.9% | 48.2% |
| 対話を重視した指導 | 46.5% | 32.1% |
| 一方的な講義形式の指導 | 41.7% | 57.1% |
良い変化を感じた層では「対話を重視した指導」が多く挙がり、変化を感じなかった層では「一方的な講義形式」が最多——きれいに逆転しています。特性のあるお子さまにとって、「わかった?」と確認しながら進むか、説明を流し続けるかの差は小さくないようです。
⑤ 「指導経験の有無」だけでは決まらない
もうひとつ、示唆的な結果がありました。先生選びで「発達障害・特性への理解や指導経験」を重視した人と、そうでない人とで、良い変化を実感した割合を比べたところ——
| 指導経験を重視して選んだ(108名) | 良い変化あり 71.3% |
|---|---|
| 特に重視しなかった(92名) | 良い変化あり 72.8% |
ほとんど差がありませんでした。「指導経験あり」を条件にすること自体が悪いわけではありません。ただ今回のデータが示すのは、経験の有無という看板より、実際にどう教えるかのほうが結果に効いているということ。そして「合わなかった・辞めた」層で最も多く挙がった重視点は「子どもとの相性」(64.3%)でした。相性を大事にしていた人でも、うまくいかないことはある——相性は事前に見極めきれない、という現実がここに表れています。
まとめ:見極めるべきは「授業の進め方」
| 体験のときに見たい点 | 説明を一方的に流していないか/子どもに問いかけながら進めているか |
|---|---|
| 事前に伝えたい点 | 集中が切れるタイミング、苦手な指示の出され方、効きやすい声かけ |
| 確認しておきたい点 | 指導後にどんな形で様子を共有してもらえるか、合わなかったときに交代できるか |
プロフィールや実績だけでは、進め方まではわかりません。一度実際に教わっている場面を見ること——遠回りに思えて、これがいちばん確実な判断材料になりそうです。
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お子さまの様子を、まず聞かせてください
家庭教師のスイッチでは無料体験授業をご用意しています。集中が切れやすい場面、効きやすい声かけ、苦手な指示の出され方——ご家庭でつかんでいらっしゃることを事前に共有していただければ、それに沿った進め方でお試しいただけます。お子さまの反応をご覧いただいたうえでご判断ください。
※本記事のアンケート結果は当社調べによるもので、感じ方や効果には個人差があります。学習面のお困りごとについては、必要に応じて医療機関や専門機関にもご相談ください。